ラズパイにリモート接続しよう

ラズパイにリモート接続しよう

 ラズパイにリモート接続する方法はいくつもありますが、外部からも簡単に接続できる方法は限られます。
 ここでは、個人利用であれば無料で使用することができる「AnyDesk」を使用して、自宅内はもちろん、自宅外からもラズパイにリモート接続できるようにします。

準備

 準備として、Raspbianインストール済みのラズパイを用意し、sudo apt-get update、sudo apt-get upgradeを済ませておいてください。

ここでは、以下のRaspbianを使用しています。ラズパイ本体は、Raspberry Pi 3B+です。
 Raspbian Buster with desktop and recommended software

  Version:February 2020
  Release date:2020-02-13
  Kernel version:4.19

リモート接続される側はラズパイです。リモート接続する側は、Windows10を想定しています。

ラズパイにAnyDeskをインストール

 ラズパイでAnyDeskのURLを開き、「他のプラットフォーム用も利用可能です」をクリックします。
  https://anydesk.com/ja

 「Raspberry Pi」をクリックします。

 「Raspberry Pi版AnyDeskのダウンロードはこちら」と表示されますので、 
 「今すぐ無料でダウンロード」をクリックします。

 ダウンロードが始まります。
 画面下部に「この種類のファイルはコンピュータに損害を与える可能性があります。」と表示される場合がありますが、「保存」をクリックします。

 しばらくするとダウンロードが完了しますので、画面下部の「anydesk_5.5….deb」をクリックします。

 しばらくすると、「このファイルをインストールしますか?」と表示されますので「インストール」をクリックします。

 インストールが開始されます。途中で認証ウィンドウが表示されますので、piユーザのパスワードを入力して「OK」をクリックします。

 インストールが完了しても何もメッセージ等は表示されませんが、画面右上にAnyDeskのアイコンが表示されるようになります。

WindowsPCにAnyDeskをインストール

 ラズパイにインストールした時と同様、AnyDeskの公式サイトからWindows用のAnyDeskをダウンロードして、インストールします。
 WindowsPCへのインストール手順については省略します。

WindowsPCからラズパイへ接続

 ここまでの手順で、ラズパイ(リモート接続される側)とWindows(リモート接続する側)へのAnyDeskインストールが完了しています。
 次は、Windowsからラズパイへ接続します。

 まず、ラズパイの設定を行います。
 ラズパイでメニューから「インターネット」-「AnyDesk」をクリックしてAnyDeskを起動します。
 This Deskの欄に9桁の数字が表示されます。この数字が自身(ラズパイ)のAnyDesk Addressになります。

 この状態で、WindowsのAnyDeskを起動します。
 「ほかのワークスペース」の箇所に、ラズパイのAnyDesk Addressを入力して「接続」をクリックします。
 Windowsの画面には「接続を確立する…」のメッセージが表示されます。
 AnyDeskの初期設定では、接続される側の承諾がないと接続できません。

 ラズパイの画面で、「Accept」をクリックします。

 WindowsPCの画面にラズパイの画面が表示されれば接続完了です。
 Windowsからラズパイの操作ができることを確認してください。

 ここまでの操作は、同一LAN内で行ってきましたがAnyDeskでは特別な設定をすることなく、どこからでもラズパイに接続できます。(企業内ネットワークなど、特別な設定がされている環境は除きます)

自動接続の設定

 外出先からリモート接続する際、ラズパイ側で接続を許可(Accept)するのは現実的ではありません。
 ここでは事前にパスワードを設定し、ラズパイ側で接続を許可することなしに接続できるようにします。

 ラズパイ上でAnyDeskを起動します。
 「Set Password for unattended access…」をクリックします。

 「Unlock Security Settings…」をクリックし、piユーザのパスワードを入力します。

 「Interactive Access」の「Always show incoming session requests」にチェックを入れて、「Unattended Access」の「Enable unattended access」にチェックを入れます。
 パスワードを入力するウィンドウが表示されますので、リモート接続される際に使用するパスワードを2回入力して「OK」をクリックします。

 パスワードは複雑なものにしてください。英数字、記号を組み合わせるのがおすすめです。

 これで、ラズパイ側の設定は完了です。
 WindowsでAnyDeskを起動し、ラズパイに接続するとパスワード要求されますので、先ほどラズパイに設定したパスワードを入力します。
 「次回からは自動ログオンする」にチェックを入れておくと便利です。